ヤクルト・奥川 故郷石川に復活魅せる 22年3月以来1軍マウンドへ「活躍する姿見せたい」
ヤクルトの奥川恭伸投手(22)が14日、完全復活への決意を新たにした。戸田球場で今年初めてトレーニングを実施。昨季は右肘痛などの影響で1軍登板がなかった右腕は「まずはしっかり1軍で投げたい。練習するだけです」と力を込めた。
晴天に恵まれたグラウンドで笑顔を交えながら多数のファンに元気な姿をアピール。ランニングやキャッチボールなどで汗を流し「1月に入ってからもしっかり練習ができている」と強調した。そんな右腕は今月中のブルペン入りに意欲。2月1日のキャンプ初日にブルペンで投球練習ができるように状態を上げていく。
石川県かほく市出身。帰省中の元日に能登半島地震を経験した。家族は無事だったが、愛着ある故郷が甚大な被害を受けた。自身は震度5強だった同市で高台に避難。「ずっとサイレンが鳴っていた」と振り返った。
「恩返し」が今季の目標。「僕を信じて支えてくれた人たち」に「1軍に復帰して活躍する姿を見せたい」という。地元の人たちは負傷でくすぶった期間も変わらぬ応援でサポートしてくれた。目指すは2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来となる1軍マウンド。本来の輝きを取り戻して明るい話題を届ける。