人的補償騒動のソフトバンク和田が心境「この件には触れたくない」「できることはチームのために一生懸命投げることだけ」

 ポーズを取る早稲田大学を卒業した(左から)ロッテ・小島、ソフトバンク・和田、阪神・大竹、楽天・早川(撮影・中田匡峻)
 ポーズを取る(左から)阪神・富田、ソフトバンク・和田、阪神・大竹(撮影・中田匡峻)
 ポーズを取る和田(左)とプロゴルファーの桜井心那(撮影・中田匡峻)
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 ソフトバンクの和田毅投手が15日、長崎市内で自主トレを公開した。来月43歳になるプロ22年目のレジェンド左腕は「いろいろな報道、記事とか出てるみたい。自分としてはもう、この件には触れたくない思いと、考えたくないのが一番の自分の思い。あとは応援していただいているファンの方からメッセージを頂いている。自分ができることはチームのために一生懸命投げることだけ。その準備をしっかりするだけ」と話した。

 和田については11日に複数のメディアが、国内FA権を行使してソフトバンクに移籍した山川穂高内野手の人的補償として西武が和田を指名する方針を固めたと報じた。夕方に両球団から発表された人的補償選手は甲斐野央投手だったが、和田が28人のプロテクトから漏れていたのではないかとファンや関係者の間で大きな騒動になった。

 この日はチームの後輩・リチャードや、阪神・大竹らと恒例の坂道ダッシュを行うなどした。昼にはリンガーハットのキッチンカーを呼び、練習を見守ったファンや駆けつけた報道陣に300食をふるまった。

 現在の状態については「あまりよくない。年末に足が張ったり、キャッチボールもあまりうまくできていない部分もある」。そう話したがベテランらしく「2月1日、キャンプ初日にはしっかりといい状態でいけると思う。こういう年齢でもあるので、我慢するところは我慢しないと。ようやく走れるようになってきた。トレーニングに関してはしっかりできているし大丈夫かな」と説明した。

 小久保新監督が就任して迎える今季については「まずは胴上げしたいという気持ち。小久保さんが監督になられて、悔しい思いをしないようなシーズンにしたい」と決意。新指揮官が和田の開幕ローテを内定したとの報道については「すごくありがたいお言葉でありながらも、いい意味ですごく厳しい。しっかり開幕に合わせてくれよ、任せたからな、というある意味で愛情のある厳しさ」と受け止め「そんな監督からのお言葉をいただいている中で、ホッとしている自分が情けない。しっかりと開幕に合わせられるように」と気を引き締めた。

 自主トレには総勢16人が参加。「たくさんの若い選手が来てもらえるのはすごくうれしい。ここに集まってくれている選手は本当に向上心がある。若手が台頭し、はい上がってきて、自分の居場所がなくなっていくのがこの世の常。それに負けないように。若い選手に負けるかという気持ちで向かっていかないといけない。そのとき同じレベルだったら(年長の)自分が退くのがこの社会の常。そこは勝負になる」との若手との競争にも決意を新たにした。

 和田は昨季チーム2位の8勝(6敗)。入団1年目の2003年に新人王に輝くなど、大リーグに挑戦した4年間をのぞいてNPBではソフトバンク一筋で、日米通算163勝(日本158勝、米国5勝)を挙げている。

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