掛布雅之氏は2票及ばず 故谷村友一氏は再投票で選出 野球殿堂入り発表
野球殿堂博物館の表彰委員会は18日、今年の野球殿堂入りを発表した競技者表彰・プレーヤー表彰では横浜(DeNA)、中日で活躍し、NPB歴代最多の3021試合に出場した谷繁元信氏(53)、広島、ドジャース、ヤンキースで活躍し、日米通算203勝をマークした黒田博樹氏(48)が、特別表彰では故谷村友一氏が選ばれた。
競技者表彰・エキスパート表彰は2008年以降では7度目の該当者なし。阪神で2軍監督を務めた掛布雅之氏は109票を集めたが、有効投票の75%となる111票に2票届かなかった。
特別表彰は初回の投票では該当者がなく、11年以来の再投票が実施された。谷村氏と富澤宏哉氏、尾藤公氏の3氏による再投票の結果、有効投票の75%となる11票を得た谷村氏が殿堂入りした。プロ野球審判員経験者の殿堂入りは8人目。
プレーヤー表彰では中日で活躍した岩瀬仁紀氏が232票で、有効投票の75%となる266票に34票及ばなかった。川相昌弘氏は221票で45票届かなかった。宮本慎也氏は184票、桑田真澄氏が98票、松井稼頭央氏が92票だった。
【野球殿堂入りの対象者、選出方法】競技者表彰のプレーヤー表彰 対象は引退から5年以上の元プロ選手で今回は27人。候補者でいられるのは15年間。選考は野球報道に関して15年以上の経験を持つ委員が務め、7人以内の連記で投票する。
【エキスパート表彰】プロのコーチ、監督でユニホームを脱いで6カ月以上が経過しているか引退から21年以上の元プロ選手が対象。今回は18人。選考は既に殿堂入りした人、競技者表彰委員会幹事と野球報道30年以上の経験を持つ委員が6人以内の連記で投票する。