谷繁元信氏、黒田博樹氏が野球殿堂入り 元審判員の故谷村友一氏も

 野球殿堂入りが決まった谷繁元信氏(左)と黒田博樹氏(撮影・佐藤厚)
 野球殿堂入りが決まった(左から)谷繁元信氏、黒田博樹氏、谷村友一氏のご息女・松村和佳子氏、ご令孫の米井林太郎氏(撮影・佐藤厚)
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 野球殿堂博物館の表彰委員会は18日、今年の野球殿堂入りを発表した。競技者表彰・プレーヤー表彰では横浜(DeNA)、中日で活躍し、NPB歴代最多の3021試合に出場した谷繁元信氏(53)、広島、ドジャース、ヤンキースで活躍し、日米通算203勝をマークした黒田博樹氏(48)が、特別表彰では故谷村友一氏が選ばれた。競技者表彰・エキスパート表彰は該当者がなかった。

 谷繁氏は江の川から1988年度ドラフト1位で大洋(現DeNA)入団した。2002年には中日にFA移籍。13年には通算2000本安打をマーク。試合出場3021が歴代1位で、捕手として通算2963試合、27シーズン連続本塁打はいずれも歴代単独1位。中日では選手(捕手)兼任での監督も務めた。

 谷繁氏は通知式のスピーチで「大変光栄に思うところと、まさか自分がという思いが駆け巡っている。感謝しなければいけない。両親、家族、野球というスポーツに出会って、指導していただいた監督、スタッフの方。今までの人生でたずさわっていただいたプロに入って27年間。耐え抜いた体に感謝したい。野球界に少しでも貢献できるように頑張っていきたい」と話した。

 黒田氏は上宮高、専大を経て1996年度ドラフト2位で広島入団。2003年から5年連続で開幕投手を務めるなどエースとしてチームをけん引した。04年にはアテネ五輪日本代表に選出され、銅メダル獲得に貢献。08年に海外FAでドジャースに移籍し、12年からはヤンキースでプレー。5年連続で2桁勝利を記録するなど、MLB通算79勝を挙げた。15年に広島に復帰すると、16年7月に史上2人目となる日米通算200勝を達成。同年は10勝を挙げ、チームを25年ぶりのリーグ優勝へ導いた。

 表彰式では「初めにたくさんの票を入れていただきましたメディアの皆さん、ありがとうございました。(プロ入り後)なかなか結果を出すことができなかった。私の中で転機となったのが山本浩二さんが2度目の監督に就任した時。1万回以上の打者と対戦し、敵、味方含めて切磋琢磨(せっさたくま)してまいりました。歴代の監督、コーチ、スタッフ、たくさんの方たちに声援を送っていただきました。お礼を申し上げたい」などとスピーチした。

 谷村友一氏は米ニューヨーク市出身で、同大で主将を務め、一般企業に勤めながら1952年都市対抗野球に京都クラブの二塁手として出場。その後、高校・大学・社会人の審判として活躍し、58年の夏の甲子園で延長18回引き分け再試合となった徳島商-魚津戦では三塁塁審を務めた。59年にセ・リーグ審判員となり、歴代17位の通算3026試合出場。現役を退いた後は後進の育成にあたり、2022年7月に94歳で亡くなった。

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