巨人が２２日、新外国人選手として、ルーグネッド・オドーア内野手（２９）＝前パドレス＝を獲得したと発表した。単年契約で推定年俸は２億円。背番号は２３に決まった。（金額は推定）

　オド－アは球団を通じて「ジャイアンツの一員になることができてとても興奮しています。素晴らしい機会をいただいて光栄に思います。新しいチームメイトと優勝を目指してプレーすることを今から楽しみにしています」とコメントした。

　オドーアはベネズエラ出身の２９歳で、通算１７８本塁打のスラッガー。レンジャーズ時代には、シーズン３０本塁打以上を３回記録するなど、２年目から８年連続で２桁本塁打を放った大砲だ。

　守備は主に二塁を守るが、昨季在籍したパドレスでは右翼で９試合に出場。阿部慎之助監督（４４）は「基本は外野でと考えています」と正右翼候補として期待する一方、「すごく器用な…外野もこなすし、セカンドもサードもやるのでね。野球脳がありそうな選手ですね」と期待する。

　また、「狂犬」の異名を持つファイターで、ハッスルプレーでチームを鼓舞するスタイル。グラウンドで熱く戦う姿に、阿部監督も「まず一生懸命にやっている。１日でも早く来てほしい。大使館の方、よろしくお願いします」と、早期の春季キャンプ合流を願う。

　阪神では今オフ、前阪神のケラーを獲得。トレードでソフトバンクから高橋礼と泉、オリックスから近藤、現役ドラフトで阪神から馬場を獲得するなど、弱点の中継ぎを他球団から徹底的に補う、異例の補強戦略を貫いてきた。キャンプを目前に控えた中で、待望の野手補強第１弾。４年ぶりのＶ奪回に挑む阿部巨人に、ポイントゲッターが加わった。