巨人の秋広優人内野手（２１）が２５日、大分県内で行っていた自主トレを終え、川崎市のジャイアンツ球場に今年初めて姿を見せた。予防接種とキャンプ準備などで訪問して阿部慎之助監督（４４）ともバッタリ遭遇。「（気持ちを）改めて来ました！」と短く刈り上げた頭を見せて挨拶。猛ゲキに活躍を誓った。

　帰京翌日にもかかわらず、キャッチボールやマシン打撃など精力的に汗。「自主トレで体重も１０２、３キロから１０９、１０キロくらいまで増えた。すごく体も成長できましたし、技術的にも質の良い練習ができた。すごくキャンプに入るのが楽しみですね」と、２月１日を心待ちにする。

　阿部監督は、キャンプメンバーを発表した今月２３日、秋広についてオフの公式行事に２度遅刻したと説明。「最初は３軍にしようかと思った。遅刻は一番信頼を失う」など厳しい言葉を並べた。この日の対面でも、指揮官は笑みを浮かべながらだが「お前が遅刻したとか、いろんな情報がバンバン入ってくるんだぞ。嘘はつけないからな」とピシャリ。「成長を監視する」と話していた言葉通り、人間教育にも取り組む姿勢を見せた。

　秋広自身も反省と自覚は十分。指揮官要望の目覚まし時計については「キャンプに送ろうと思います」とし、「昨年より数字を落とさないように。昨年より気を引き締めてもう一回、挑みたいなと思います」と前を向く。合同自主トレを共にし、師と慕う中日の中田翔内野手からも「１年で終わる選手はたくさんいる。去年より大事なシーズンになるぞ」と背中を押された。将来性豊かな未完の大砲。勝負の１年に気を引き締めて臨む。