日本航空石川が涙の選出 宝田主将は感極まり「感謝の気持ちを持って全員一つになって」避難先の山梨で吉報
「選抜高校野球・選考委員会」(26日、大阪市内)
“故郷”から離れて練習に励むナインに吉報が届いた。北信越大会4強の日本航空石川が4年ぶり3度目の選出。校舎のある輪島市が能登半島地震に見舞われた影響で、部員たちは兄弟校の山梨キャンパスに生活拠点を移している。
センバツ決定が発表されると、能登空港キャンパスと中継がつながり、ヘルメット姿の青木洋介校長らが笑顔を見せ、エールを届けた。
中村監督は涙で言葉につまりながら「元旦からこんなことになるとは思っていなかったんですけど、みんなの思いを乗せて頑張りたいと思います」とあいさつ。主将の宝田一慧外野手(2年)も涙ながらに「本当にまず甲子園の舞台に立てることは、目標だった甲子園という舞台で戦えることに感謝の気持ちを持って。まだ全員仲間はそろっていないんですけど、全員一つになって頑張って行きたいと思います」と宣言した。
北信越は例年通りの2枠に加え、明治神宮大会で石川・星稜が優勝したため「神宮枠」として3枠目が与えられた。