ソフトバンク・山川 新天地の春季Cへ決意新た「チーム盛り上げていく」「僕にできる一番のことはホームラン」
ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が27日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを公開した。国内フリーエージェント(FA)権を行使して加入した右の大砲は「まずは初日、それが終われば2日目。何とか食らいつくだけ」と新天地での春季キャンプを見据えた。
山川は「僕にできる一番のことはホームランを打つこと。その姿を見てほしい」と真剣な表情で話した。西武時代に通算218本塁打を放ったが、小久保監督は年明けに「(ポジションを)与えるわけじゃない」と明言。山川も「新しいチームでのキャンプ。自分のペースでやれないことは覚悟している」と慢心はない。
1月1日に日付が変わった瞬間に「また一からスタートしたい」とバットを振った。例年は地元沖縄で自主トレを行うが、今オフは入団交渉などで計画を練る時間が取れなかったという。東京や栃木など転々としながら打撃練習を中心に鍛錬した。
昨季西武で17試合出場にとどまった実戦感覚は「普通のシーズンでも3カ月近くは離れて感覚はゼロになる」と状態の良さを強調。この日もマシンを相手に力強い打球を飛ばした。
2月の春季キャンプは主力中心のA組からスタート。「ホームランを打つこと、明るく元気にチームを盛り上げていくこと。一つ一つできることをやっていく」と表情を引き締める。
自身の不祥事などによる「逆風」はなお強い。32歳のスラッガーは「一日一日を必死にやる。もう一回、若くなれるように」と意気込んだ。新天地での確固たる地位は自分の力でつかみとるしかない。