ロッテ・佐々木朗希 単年契約 メジャー挑戦は来オフにも ファンに謝罪「ご心配おかけした」大トリ越年更改

 色紙を手にガッツポーズする佐々木(撮影・西岡正)
 ウエートトレーニング中の吉井監督にあいさつした佐々木(球団提供)
 ZOZOマリンスタジアムでキャッチボールをした佐々木(球団提供)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(22)が27日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改会見を行った。12球団で大トリとなる契約更改は、現状維持の推定8000万円でサイン。単年契約で来オフのメジャー挑戦に含みをもたせる形となった。プロ入り後初の越年契約となり、会見ではまずファンに謝罪。そして、メジャーへの思い、今季への決意を口にした。

 ようやく、決着がついた。佐々木にとってはプロ入り後初となる越年更改。例年は12月下旬に行われていた契約更改会見は1カ月遅れとなったが、現状維持の8000万円でサインし「お互いに納得して契約ができた」とさっぱりとした表情で話した。

 濃紺のスーツに水色のネクタイを締め、約2カ月半ぶりに報道陣の前に現れた右腕。席に着くと自ら口を開き「ファンの皆さまに報道などで、ご心配をおかけしてしまった。それをファンの皆さまに伝えたい」と、まずはファンへ謝罪した。

 そこから語ったのは、野球を始めた小学生時代から憧れ続けてきたメジャーリーグへの思いだ。「将来的にメジャーリーグでプレーしたい思いはある」。高校時代には登下校中に同級生にも語っていた大きな夢を、きっぱりと口にした。

 早期の移籍にはポスティングシステムの利用が必要。現行の大リーグの労使協定では、25歳未満のドラフト対象外の外国人選手とは譲渡金などが低額となるマイナー契約(メジャー昇格は可能)しか結べないが、球団は成績次第で容認する姿勢だ。佐々木は「球団との兼ね合いもある」としながら、「まずはそこ(メジャー)に少しでも近づけるように、今シーズン、プレーするしかない」と今季こそ「フル稼働」を誓う。

 昨季は前半で7勝を挙げるも、勝ち星はそこでストップ。7月下旬からけがや発熱で3度離脱し、防御率こそ1・78をマークするも、初の規定投球回に到達することはできなかった。悔しい1年となったが、今季は「たくさん試合数を投げて、キャリアハイを目指さないといけない」とやる気はみなぎっている。

 吉井監督からは先発の3本柱として、開幕投手候補にも挙げられている。「去年は優勝できず、ゲーム差もあった。チームで一つの目標に向かってやっていかないといけないと思っているので、その力になれるようにやっていきたい」。色紙には“優勝”と大きく記した夢追い人。まずはマリーンズ優勝への1ピースとなることに専念する。

 ◆25歳ルール 2016年にMLBと大リーグ選手会が結んだ労使協定。25歳未満かプロ6年目未満の海外選手との契約では契約金、年俸込みで年間500万ドル(約7億4000万円)程度に制限され、マイナー契約からスタート。当然、送り出す球団への譲渡金も低額となる。17年オフにプロ5年目、23歳でエンゼルスと契約した大谷はマイナー契約のため、1年目にメジャー昇格後も年俸は当時の最低保障額となる約6100万円(日本ハム最終年は2億7000万円)だった。

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