昨季は阪神に所属し、巨人に新加入したカイル・ケラー投手（３０）が２９日、川崎市内のジャイアンツ球場で入団会見を開いた。昨年まで在籍した阪神では、もみあげまであごひげを生やした姿だったが、この日の会見ではサッパリとして表情。長髪だった髪も短くし、オールバックで紳士的な印象を感じさせた。

　ケラーは冒頭、「巨人軍の一員になれて光栄に思いますし、すごく喜んでおります。少しでもチームに貢献できるように頑張りたい」などと決意を語った。その上で、２年間在籍した阪神については「浜地や湯浅など、随分親しくさせてもらった友達もいるので、そうした人たちと野球で勝負できるっていうのを楽しみにしたい」と愛着を語りながら、「自分は日本の野球をいろいろ知っている。相手にどういう風に投げるべきかというのも分かっている。優勝するには阪神を倒さないといけない。そういう状況で投げられることを楽しみにしています」と語った。

　昨季は１２球団ワーストの救援防御率３・８１が要因となり、２年連続Ｂクラスに低迷した。リリーフ陣の強化はオフの最重要課題でもあった。現状、抑えの大勢につなぐ勝利の方程式の一角として、７、８回を任される可能性が高い。「目標としては５０～６０試合は投げたい。チームが新たなタイトルを取るために貢献できたら」と前を向いた。