巨人・吉村本部長が異例の補強戦略解説 前阪神ケラー獲得「NPBでの実績、経験が必要だった」

 ケラーの入団会見に同席した吉村編成本部長
 ケラーの入団会見に同席した吉村編成本部長
巨人のユニホームを着て笑みを見せるケラー(左)と同席した吉村編成本部長
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 巨人の新外国人で、昨年まで阪神に在籍したカイル・ケラー投手(30)が29日、川崎市内のジャイアンツ球場で入団会見を開いた。「契約には非常に興奮しました。球団が新たなタイトルを取るために貢献できれば」などと決意を語った。

 今オフ、球団は現役ドラフトで馬場皐輔投手も獲得した。昨季、リーグ優勝&日本一に輝いた阪神から、中継ぎ投手を2人も獲得する異例の補強戦略。この日、会見に同席した吉村禎章編成本部長は、獲得理由について「一番は、彼のNPBでの2年間の実績、経験が、今年のジャイアンツに一番必要だった」と説明。「彼にジャイアンツの一員になってほしいなっていう形で、会議をずっと進めてきた」と、正式契約に至ったことを喜んだ。

 昨季は12球団ワーストの救援防御率3・81が要因となり、2年連続Bクラスに低迷した。リリーフ陣の強化はオフの最重要課題でもあった。右腕は昨季、家族の事情で8月に米国に帰国し、そのまま退団したが、そこまでは27試合の登板で、防御率1・71の安定感を誇っていた。故障さえなければ十分な活躍が見込めるだけに、チームにとっては大きな補強といえる。

 吉村本部長は「2年間、セットアッパーとか、ストッパーを経験している。チームが勝つためにすごく必要なところを兼ね備えてると思っています。どんな場面でも、彼がジャイアンツが勝つために力になってくれると思っています」と期待する。現状、抑えの大勢につなぐ勝利の方程式の一角として、7、8回を任される可能性が高い。阪神を熟知した助っ人の加入が、アレンパ阻止の大きなカギになりそうだ。

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