ロッテ・佐々木朗希の選手会脱退に「情けないし寂しい」「団結して勝ち取った権利、佐々木君も使える」森事務局長が遺憾表明

 日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長が29日、都内で取材に応じ、ロッテ・佐々木朗希投手が昨年のキャンプ前に選手会を脱退していたことに言及した。

 森事務局長は佐々木の脱退について「間違いないです。去年のシーズンは脱退してました。去年のキャンプ前ですね」と認め、「率直に言ったら、情けない、寂しいところ」と心境を口にした。

 FA制度など、選手会が団結して選手の権利を勝ち取ってきた過去を振り返り「もともとFAもなかったり、ポストシーズンもなかった。そういうのを団結して勝ち取ってきた。それを佐々木君も当たり前のように、辞めても使える。どういう思いで辞めたのか詳しくは聞いてないですが、辞めたことにはいろんな思いがあります」と、不満をにじませた。

 今季5年目の22歳、球界を代表する若手では珍しい選択に選手会として慰留したというが、「いろいろな話をさせていただいたが、辞めるということだった。理由は言ってましたが、差し控えます」と森事務局長。「後からこういう選手が出てこないように、先輩たちが築いてきたように選手ファーストでやっていかなければ」と未来を見据えた。

 この日、日本野球機構(NPB)と選手会は都内で保留制度検討委員会を開催。選手会が要望していたフリーエージェンド(FA)に代わる新たな移籍制度の設立に向けた議論を行った。

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