巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏（４９）が、宮崎市内で行う巨人の春季キャンプを訪問予定であることが２９日、分かった。臨時コーチとして指導もする予定で、期間は２月１０日からの第３クール中で調整。正式に実現すれば６年ぶりで、阿部新監督に強力援軍が加わる。

　松井氏は阿部新監督と現役時代の２００１、０２年シーズンでプレーを共にした。監督就任時に「指導者としての適性を感じていた」と、太鼓判を押すなど一目を置く存在。今回、古巣のオファーを快諾し、チームの再建に一肌脱ぐ決意だ。

　１８年の臨時コーチでは岡本和に体重移動する際の右足の使い方など、熱心な指導で打撃論を伝え、同年からの６年連続３０本塁打の礎を築いた。日米通算５０７本塁打の極意は球団の宝。今回は丸、長野ら復活を期すベテラン組の助言や、背番号５５の後継者・秋広ら有望株の育成も期待される。