巨人の阿部慎之助新監督（４４）が３１日、阪神“アレンパ”阻止の秘策をにおわせた。コーチ、スタッフらが羽田空港から宮崎入りし、１軍選手含め全員で宮崎神宮を参拝。警戒を強める岡田彰布監督（６６）の発言に、「いろいろなことをやります。楽しみにして下さい」と不敵に笑った。

　近年にはなかった雨中の必勝祈願。Ｖ奪回の吉兆として「うれし涙」と表現した指揮官は、「僕の若い頃は雪もあった。いいじゃないですか」と豪快に笑った。キャッチフレーズは『笑う阿部には福来たる』。２年連続Ｂクラスからの再スタートに、多少のアクシデントで動じることはない。

　目指すはＶ奪回＆日本一。最大のライバルは阪神だが、岡田監督は巨人について「相当な覚悟でやる。そんなに差はない」などとコメント。新戦力のオドーアを含め、戦力は互角だと分析した。この言葉に、阿部監督は「ありがとうございます」とニヤリ。「僕はまだ初心者ですからね、胸を借りるつもりでぶつかっていきたい」と語った。

　投手では阪神からケラー、馬場を獲得するなどリリーフ陣を大補強した。１軍スタートの新人５選手は、いずれも即戦力で獲得した大卒＆社会人。参拝中は「無になっていた」と明かした指揮官は、「神様にお願いしすぎると怒っちゃうんで。感謝の念だけは持って」と笑った。神頼みは必要ない。確かな戦力＆戦略が自信を裏打ちする。打倒・阪神へ秘策あり－だ。