原辰徳氏、ミスターの激高目の当たりに 「帽子をパーンと投げて怒られた」そのわけとは?
昨季限りで巨人の監督を退任した原辰徳氏が1日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演。巨人の終身名誉監督でもある長嶋茂雄氏との思い出を明かした。
長嶋監督、原ヘッドコーチという立場だった2000年には、王貞治監督が率いるダイエー(現ソフトバンク)と日本シリーズで対戦。長嶋氏は「勝つことに対する執念はすごく強いものがあった」と振り返り、意外な姿も目の当たりにしたという。
普段は遠征先で試合後にホテルの部屋を訪れると「いつでも話をしてくれた」というミスター。しかし、日本シリーズ第1、2戦で「こてんぱんに負けた」と連敗した後は違った。
「ミーティングでコーチ室に入ってこられた時。帽子をパーンと投げて『どうなってんだ!ピッチャーはこうじゃないか!バッターにしたってこうじゃないか!』って怒られた」と激高したという。「それでピリッとした」とチームは引き締まった。
原氏は「(次戦へ)3種類のオーダーを考えてこい」と命じられ「必死に考えた。でも、次の日に会うと(態度は)普通で『何かあった?』みたいな顔」と元の穏やかな指揮官に戻っていた。3種類のオーダーを見せると「ヘッドがいちばんいいと思うメンバーで戦いなさい」と決断を委ねられた。「コーチとしては責任が重い。そういう監督さんでした。大人扱いしながらも、人間的なものを持ち合わせている」と恩師の人柄を語っていた。