ヤクルト・奥川 決意の初日ブルペン 「今度は自分が」石川県に恩返しだ 完全復活で故郷に朗報届ける

 ブルペンで明るい表情を見せる奥川(撮影・伊藤笙子)
 キャンプ初日からブルペンで投げ込んだ奥川
2枚

 「ヤクルト春季キャンプ」(1日、浦添)

 快晴の浦添に笑顔が映える。ヤクルトの奥川恭伸投手(22)が、故郷・石川へ向けて決意のキャンプインだ。初日からブルペンで24球を投じるなど、気合は十分。「今年いろいろなことがありましたから、より一層1軍で活躍したいという気持ちが強くなりました」。届けたい活躍がある。

 能登半島地震から1カ月がたった。石川県かほく市出身の奥川は帰省中に被災し、「ずっとサイレンが鳴っていた」中で高台へ避難。だが「もっともっと被害が大きいところはある」と、これまでも言葉を慎重に選んできた。

 そんな中で迎えた球春に、今年に懸ける思いは自然とあふれた。「僕が投げられなかった期間も、すごく温かいご声援を石川の皆さんから頂いていた。すごく元気をもらっていましたし、今度は自分がたくさんいいニュースを届けられるように頑張りたい」。苦しい時に背中を押してもらった分、活躍した姿で故郷に恩返しがしたい。

 目指すは、開幕ローテーション入りだ。プロ入り2年目の2021年に9勝を挙げる活躍で、リーグ制覇&日本一に貢献。しかし、右肘痛で22年は1試合のみの登板、昨季は4月にイースタンで385日ぶりの実戦復帰を果たすも、1軍に上がることはなかった。完全復活を期し、「どこまで影響力があるかわからないですけど、とにかく自分は精いっぱい投げたい。投げる姿を届けたいです」。大きな目標に、果たすべき役割が加わった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス