巨人・菅野“おっさんの逆襲”だ 気合のブルペン一番乗り「これからに期待できる内容」

 「巨人春季キャンプ」(1日、宮崎)

 巨人の菅野智之投手(34)が、初日から一番乗りでブルペンに入った。「年功序列。一番おっさんなんで」と笑わせたが、変化球を交えて復活への気迫を漂わせた33球。捕手の後方から見守った阿部監督も「例年にないくらい飛ばしている。意気に感じましたね」と、右腕の覚悟を受け取った。

 ブルペンにズシリと重い捕手のミット音が響く。初日…の柔らかいムードはない。鬼気迫る表情で腕を振った菅野は練習後、「これからに期待できる内容でした」と、ようやく笑みを浮かべた。ハワイの自主トレでは直球の質をテーマに「上から球をつぶすような、たたくような感覚」を磨いた。仕上がりは上々だ。

 相乗効果は変化球にもあった。4勝に終わった昨オフ、正捕手の大城卓と話し合ったのは、スライダーの改善だった。「もう少し曲がったら楽になりますねって、リクエストをもらっている。昨年は勝負どころで選択肢になかったので」。例年の倍以上に増やした走り込みなど、基礎から見つめ直して「本当にいい時の曲がりに近づいている」と手応えを実感。配球面でも投球に幅が広がる。

 阿部監督もベテランの姿を絶賛する中、菅野はひたむきな姿でローテを奪い返す覚悟だ。「僕はアピールしないといけない立場。しっかりとやってきたんだぞというのを、(監督に)見てもらえたらなと思って入りました」。目標は最多勝、15勝。粋な投球に復活の道筋が見えた。“おっさんの逆襲”が始まっている。

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