巨人ドラ3・佐々木 阿部監督から30分間“洗礼” もん絶も「うれしい」
「巨人春季キャンプ」(2日、宮崎)
巨人のドラフト3位・佐々木俊輔外野手(24)=日立製作所=が阿部監督からマンツーマン指導を受けた。2軍監督時代や、昨秋キャンプでも恒例となった地獄のティー打撃だが、指揮官は「ウエルカムティー」と表現。約30分間、期待の新人が“洗礼”を体験した。
「2センチ下げろ」「スマイル!!」。指揮官の声が響く中、ルーキーはもん絶の表情だ。同4位の泉口(NTT西日本)と2人、足を限界まで広げる。地面ギリギリの低さで上がるトスを打ち返すと、フィニッシュの状態でピタリと制止。足をプルプルさせながら、カゴ1箱の球を打ち返した。感激したのは佐々木だ。
「ぶっ倒れるかと思ったッス。秋キャンプでやっていたので知っていました。うれしいです。期待されているのかと、勝手ながら思っています」
即戦力として獲得した2人。特に、阿部監督は初日から佐々木の打撃を絶賛。この日も「社会人だけあって、強いよ。秋広より?断然強いね」と、未完の大砲と比較しながら評価した。「5番・中堅」で期待する逸材。「獲ってよかったよ」とまで言わせたルーキーが、攻守で新生巨人のカギを握る存在になりそうだ。
◆佐々木俊輔(ささき・しゅんすけ)1999年11月6日生まれ、24歳。174センチ、80キロ。右投げ左打ち。外野手。帝京から東洋大に進み、三拍子そろった外野手として活躍、4年時は主将を務める。日立製作所でも主に1番を任されるが、パンチ力も備え、23年度ドラフト3位で巨人に指名される。