ソフトバンク・山川 再発進のろし75発 驚異の柵越え率70%で場外弾12発 「結果を出して認めてもらう」

 ロングティーで快音を響かせる山川(撮影・高部洋祐)
 ファンにサインする山川
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「ソフトバンク春季キャンプ」(2日、宮崎)

 西武からFAでソフトバンクに移籍した山川穂高内野手(32)が、キャンプ2日目で初の屋外打撃練習を行った。ロングティーで108スイング中75本。約70%の柵越え率と驚異のパワーを披露した。

 「中(室内)だけだと距離が分からない。自分の打った打球が、どれぐらいの感じか確認しました」。軽く振っているように見えたが、白球はピンポン球のように右翼の芝生席に飛んでいく。大きな放物線を描く当たりに、低いライナー性の打球もあった。場外にある木に直撃するほどの飛距離。スタンドが大きなどよめきに包まれる。12発の“場外弾”も放った。

 途中で子供のファンから「ナイスバッティング!」と応援されると笑顔でバットを掲げて対応。最後の柵越えは、右翼ポールに直撃し「狙いました。回転かけて、ポールに当てた」と高度な技術も披露した。「いい打ち方をしないと距離が出ない。普通に思ったぐらい。いいんじゃないですか」。3回の本塁打王に輝き、通算218本塁打を誇る球界屈指の大砲は平然と言ってのけた。

 練習の合間には、即席の“サイン会”を約10分間、実施。キャンプ初日からファンの熱烈な声援を浴びていた。その期待に応えるように、色紙にペンを走らせてサインをし、バットをプレゼントした。

 不祥事で昨季の出場は、わずか17試合に終わっていた。「試合をしっかりして、しっかり結果を出して選手、監督、スタッフ、(チームの)全員の人、ファンも含めて認めてもらう」。今後も周囲から厳しい目を向けられるだろうが覚悟を固め、新天地で再スタートを切る。

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