日本ハム・ザバラ カリブの球児“火の玉ストレート” 来日初ブルペンでいきなり156キロ
「日本ハム春季キャンプ」(2日、名護)
剛速球にブルペンがざわついた。日本ハムの新外国人、アニュラス・ザバラ投手(27)=前タイガース傘下3A=が来日初の投球練習。この日投じた最後の1球はなんと156キロを計測。破壊的なミット音が、ブルペンの屋根にこだました。
「最後に投げた球だけ75%くらい力を振り絞って投げた。速さよりも集中するということをきょうはテーマに頑張った」とニヤリ。最速162キロを誇る右腕。母国ドミニカ共和国のウインターリーグで投げていたとはいえ、2月のこの時期に異例の球速を披露してみせた。
来日前のニックネームは「ランサ・ジャム」。「火を投げるっていう意味。ストレートが力強く速いということで、チームメートから『火を投げているみたい』と言われた」。武器は藤川球児氏と同じ“火の玉ストレート”なのだ。
新庄監督はザバラの投球を見ようと電動スクーターでブルペンに急行。その剛速球に大きくうなずいた。「絶好調になった時点でどれだけ調子を持続させてくれるか」。慎重な口ぶりながらも、期待は大きく膨らむ。
「きょうはちょっとだけ火の玉。試合の時に抱くアドレナリンでどのくらいの火の玉になるかは違う。その時は一味違う球をお見せするよ」と豪語。藤川氏については「結構前の人だったらわからない」と苦笑い。“カリブの球児”が2代目火の玉ストレートで抑えの座を狙う。