「オリックス春季キャンプ」（２日、宮崎）

　リーグ４連覇を目指すオリックスは、宮崎市清武総合運動公園でキャンプインした。中嶋聡監督（５４）は「大変な一年が始まるんだな」と覚悟を口にし、厳しい生存競争を勝ち抜く“新戦力”の台頭を強く望んだ。

　「出てきてくれるかは本人次第だと思います。チームの力を上げるために、このキャンプをなんとか乗り越えたい。厳しい世界じゃないですか？厳しいキャンプにもなると思います」

　山本がドジャース、山崎福が日本ハムに移籍したことで先発ローテ２枚が抜けた現状。新たな力となる存在が必要だ。この日はブルペンに日米通算２０１勝を挙げた野茂英雄氏（５５）の姿があり、中嶋監督が３年目右腕・横山楓を引き合わせた。フォークの握りを教わるなど実りのある時間となり、指揮官も「いいヒントになれば」と、進化のきっかけになればという思いから行動を取ったと明かした。

　今後、紅白戦や練習試合が組まれ、若手投手陣には「いつ投げてほしい」と事前に伝えている。「結果を残していくのがプロですし、そこに合わせられなかったら落ちてはじかれていくだけなので」。頂を目指す中、南国の地で目を光らせる。