ヤクルト石川 誓った山本昌超え 直接エール「いろんな記録抜いて」に「越えたいものはたくさん」

 今キャンプ2度目のブルペンとなった石川と見守った高津監督
 浦添キャンプを訪れ、報道陣に対応する山本昌氏
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 「ヤクルト春季キャンプ」(3日、浦添)

 ヤクルトの石川雅規投手(44)が今キャンプ2度目のブルペン入りし、憧れでもある元中日・山本昌超えを誓った。球場を訪問した尊敬する師匠から「いろんな記録を抜いてくれ」と直接もらったエール。力は何十倍にもなり、目標は色濃くなった。

 気温25度と汗ばむ陽気の中、ブルペンがさらなる熱を帯びた。「午前中に投げるだろう」と予想し来場した山本昌氏の目の前で、石川が変化球を交えた40球を投じる。直後には約15分間の“レジェンド会談”も行い、「憧れの先輩に何か一つでも近づきたいですし、越えられるものがあるのであれば越えたい。越えたいものはたくさんあります」と指針ができた。

 50歳まで現役としてマウンドに立ち続け、通算219勝を挙げた存在は憧れそのものだ。石川が「生きた声」と呼ぶレジェンドの教えは①2桁勝つ気でいく、②体力や肩、ボールの強さは今から50歳まで変わらない、など多岐に及んだ。「何とか若手と勝負してですね。ギャフンと言わしてやりたい」。勇気にも、活力にもなった充実の15分間。大きすぎる背中を追うエネルギーには、十分な時間だった。

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