巨人 桑田流で2軍改革 効率性と主体性がキーポイント 「アピール(する練習)はいらない」

 第1クールを総括する桑田2軍監督(撮影・西岡正)
 小林(左)のバントを見守る桑田2軍監督(撮影・西岡正)
 笑顔で第1クールを締めくくった桑田2軍監督(中央)=撮影・西岡正
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 「巨人春季キャンプ」(4日、宮崎)

 “桑田流”のイズム注入で改革だ-。巨人・桑田真澄2軍監督(55)が、独自の指導法を明らかにした。

 キーワードの一つは効率性。「オーバーワークはむしろマイナス」。第1クールは練習を軽めに実施し、気合が入っている若手の故障のリスクを防ぐなどした。さらに「アピール(する練習)はいらない」と強調する。自分の体を鍛え、技術を高めることが大切な時期。「今、アピールしなくても実力をつけてシーズンに入ってくれればいい」という考え方だ。

 自身のポリシーも力説した。「野球界はうまくなる=たくさんの練習量って方程式があるんですよ。僕はこの方程式は、一つの正解ではあるんですけど、唯一の正解ではないと思ってます」。現役時代はもちろん、引退後も早稲田大学大学院や東京大学大学院でスポーツの科学などについて研究してきた。だから「猛練習したって、栄養と睡眠が足りてないと身につかない」と強調する。

 主体性も重要視。「2軍は強制の練習は一つもない。みんな自分で進んでやってる」。選手の意思を尊重することがキーポイント。「自らすすんで自分で考えてやる時に上達すると思う。やらされてるうちはうまくならない」。自身の現役時代の経験値も生かし、若手の背中を押している。

 今回の2軍キャンプでは投手の打撃練習を、野手コーチが教えるなど“定説にも、こだわっていない。合理的に選手を育て1軍に送り出す-。“桑田イズム”が、2軍に変革を起こしそうだ。

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