日本ハム・ザバラ“火の玉”にどよめき、最速161キロ 新庄ニヤリ、守護神候補に指名
「日本ハム紅白戦、白組1-0紅組」(4日、タピックスタジアム名護)
火の玉ストレートが、どよめきを誘った。日本ハムの新外国人、アニュラス・ザバラ投手(27)=前タイガース傘下3A=が紅組2番手で登板。球場表示で最速161キロを出して球場をざわつかせた。“カリブの球児”は「今日の火力は90%ぐらい。いずれはそれが200%に燃え上がるぐらいまで頑張りたい」と涼しい顔で振り返った。
「シーズンに向けて準備ができていることを明らかにしたかった」と志願の登板。先頭の奈良間を138キロのフォークで空振り三振。郡への初球は160キロの直球でバットをへし折りながら右前へ運ばれた。続く水野の初球が161キロ。水野には左越え二塁打を浴びたが後続を断った。
161キロには少しカラクリがあった。この日球速表示されたのはザバラの登板時のみ。実測より4~5キロほど速く表示されるため、前日の紅白戦中に表示をオフにしていた。新庄監督はこの日試合前には「ザバラの時だけ(表示を)スタンバイさせます」。夢の160キロ台をファンに届ける狙い。どよめきを誘ってしてやったりだ。
とはいえ、球速マシマシ分を引けば156~7キロは出ていた計算。2月上旬としては出色の数字だ。新庄監督は「クロス気味に来るから、怖さはあると思う。コントロール、もうちょっと悪くてよくない?バッターは怖いよ。荒れた方が。藤浪君ぐらい」とニヤリ。「中か抑えしかない。あとは競争」とクローザー候補に指名した。
伝え聞いたザバラは「ビックボスのお言葉があるなら、準備もしていきたい」と言う。自己最速を問われ「103マイル(約165・8キロ)」。火の玉ストレートの火力はまだまだ上がる余地がある。