ロッテ・佐々木朗 プレミア12“内定” 侍J・井端監督「日本のエース格として期待しかない」
「ロッテ春季キャンプ」(4日、石垣島)
ロッテ・佐々木朗希投手(22)が4日、視察に訪れた野球日本代表・井端弘和監督(48)から早くも11月の国際大会「プレミア12」での侍ジャパン入りに“内定”を得た。ブルペン投球をチェックした指揮官から「日本のエース格として期待しかない」と絶賛された。
気温26度。時折、小雨が降って蒸し暑い中、佐々木は力強いボールを投じ続けた。「感触は良かった。指にかかった感覚があった」。2日のブルペンよりも強度を上げ、カメラやデータなどをよりこまめに確認しながら、フォームを確かめた。
投球の途中で井端監督がブルペンに到着した。捕手の後ろから熱視線を送り、「この時期にしては素晴らしい」と絶賛。投球練習を見たのは佐々木がプロ1年目だった2020年以来4年ぶりで、「体つきもそうですし、威圧感も出てきた」と進化も感じ取った。
ブルペンを出た後は2人で談笑。早くも11月の国際大会「プレミア12」の代表に招集する意向を伝えた。支障がなければ「こちらとしてはオファーはさせてもらおうと思っている」と断言。佐々木からは「けがだけしないように頑張ります」と返答があったという。
指揮官は中心選手として招集する意向も示した。「日本代表を代表するピッチャーであるのは間違いない。日本のエース格として期待しかない」。5年目の今季はローテの柱として1年間、フル回転することを願った。
佐々木は今キャンプ2度目のブルペンで直球とスライダー10球、フォーク9球を交えて52球を投げた。練習後は能登半島地震の募金活動に参加。募金した人に「ありがとうございます!」と笑顔で感謝した。東日本大震災を経験した右腕。プレーでも被災者を勇気づける。