ヤクルト・中村に古田臨時コーチ喝「27番、返上しろよ」 尻に火!志願特守でスキルアップへ
「ヤクルト春季キャンプ」(6日、浦添)
ヤクルトの中村悠平捕手(33)が、背番号返上危機!?に背筋をピンと伸ばした。この日から古田敦也臨時コーチ(58)がチームに合流し、昨季5位に沈んだバッテリーの再構築に着手。正捕手として責任を背負う背中に、厳しい喝が飛んだ。
「27番、返上しろよ」
冗談交じりの言葉が、胸に刺さった。21年にリーグ優勝&日本一を成し遂げ、かねての夢であった準永久欠番「27」を背負った。その後は連覇し、23年はWBCで世界一に導く捕手まで成長。それでも球団初の3連覇を目指した昨季は5位と不本意な結果に終わった。
この日はメニューになかった特守に志願の参加。「去年はWBCもあり、自分のペースでやらせてもらったりした。今年は古田さんの特守にしっかりと交ざって、集中して、自分のスキルを高められるように」と昨季の悔しさを糧に、土台作りを進めていく予定だ。
今年の結果次第では、「返上危機。2回目を言われたら、より重みも増す。頑張ります」。笑み交じりの叱咤(しった)激励は、期待の裏返しでもある。中村にとって、憧れの背番号を死守する戦いが始まる。