「巨人春季キャンプ」（７日、宮崎）

　第２クール２日目、シート打撃を実施した。投手は西舘、又木、森田のルーキー３人に、田中千、泉、堀田の６投手が登板。野手では４番の岡本や門脇、秋広ら主力も打席に立った。

　岡本、秋広が鋭い打球を放ち、松原は唯一のマルチ安打で猛アピール。「もう毎日がラストチャンスだと思ってやるしかない」と話した。阿部監督は「１日で忘れちゃうから、明日も見ときますよ、忘れてないか。忘れてたら言おうと思います」と笑いながら、正中堅候補の１人として「だからこそ１軍にいる」と期待した。

　通常、キャンプでは防球ネットを前に置き、打者相手に投げる感覚を養うフリー打撃登板を経て、実戦形式に移るケースが多い。だが、いきなりシート打撃を実施したことについて、阿部監督は「意図はあったと思います」と説明。「前まではバッティングピッチャーとかもやってたけど、それをやるくらいだったらね。もうブルペンは入っているから、打者も早めに（生きた）ボールを見られるから、いいだろうしね」と双方にとって、より実戦的な練習が生み出す効果的を強調した。

　実際、ドラフト５位の又木が、打者６人を相手に４奪三振で猛アピール。ドラフト１位の西舘も、打者８人を相手に２安打、１三振と上々の投球内容を見せた。阿部監督も「もうワンランク、ツーランクぐらいは上がってくると思う。何の懸念材料もないです」と評価していた。