「日本ハム春季キャンプ」（８日、名護）

　ＦＡで加入した山崎福也投手（３１）が今キャンプ２度目のブルペン入りし、新庄剛志監督（５２）が見守った。最初は捕手の後ろから視線を送っていたが、続いて右打席に入り、現役時代と同じ、バットを上にして伸び上がるルーティンから打者目線で球筋を見極めた。拍手を送ったり、左翼スタンド方向を指したりと、一球一球にリアクションした。

　実際に打席に立った指揮官は「打ちにいって、手が伸びる場所のところから（球が）どちらかに動く。これは打ち取れるわというボールの質をしていた」と感想を語った。また「すべてが１５０何キロ投げるボールじゃないし、ストレートと変化球のスピードの差があんまりないから、バッターとしては狙い球を絞りづらい」と分析した。

　思わず拍手した球については「変な回転をしてた。８回転ぐらいしかしてなかったんじゃないかな。縫い目が見えたんだけどなんか変な動き。面白れえなって」と感心したという。「どうやって握って投げてんのかなっていうような拍手。初めて見たんじゃないかな」という球種を「名前はないんじゃない？はてなボールじゃない？なんだこのボールって思いました」と新球種を名付けながら、今季の青写真は描けた様子だった。