巨人・大勢 右ふくらはぎ痛でリタイア 代役守護神・ケラーが筆頭候補 救援陣大補強で不安なし

 「巨人春季キャンプ」(8日、宮崎)

 巨人の新外国人で、昨年まで阪神に在籍したカイル・ケラー投手(30)が、ブルペンで阿部監督から熱視線を送られた。球団はこの日、大勢投手(24)が右ふくらはぎ痛の治療のため帰京したことを発表。調整遅れは必至で開幕に黄信号がともる中、新助っ人は“新球”フォークの習得へ着々と調整。指揮官も「終盤のいいところを任せたい」と期待を寄せる。状況次第では代役守護神も含め、対阪神のカギを握る存在になりそうだ。

 ケラーの投球に合わせてブルペンを視察した阿部監督が、360度チェックするように熱視線を送り続けた。まずは球を受ける山瀬の後ろに位置取ると、中腰になって捕手目線で球の軌道を確認。さらにマウンドの後方まで足を運び、トラックマンの映像をチェックしながら状態を確認した。

 「自分は新加入だから監督も、いろいろと見たいのは分かるよ。時間をかけて信頼を勝ち取りたいね。チームの勝ちに貢献できれば、どの場面で投げるかは構わないよ」

 指揮官の行動に新助っ人も気を引き締めた。この日、球団は大勢が右ふくらはぎ痛の治療のためキャンプを離脱して帰京したことを発表。10日に宮崎に戻り、3軍の故障班に入る予定で、阿部監督は「そこまで重傷ではない。本人には焦らず、開幕に合わせてくれと伝えた」とし、長期離脱は回避できそうだ。一方で「二次災害がもっと怖い」と、慎重にリハビリさせていく方針。回復次第では開幕にも黄信号がともる。

 クローザー不在なら大ピンチだが、オフのリリーフ大補強で層は厚い。代役の筆頭候補になるケラーについて、指揮官は「勝ちパターン?もちろん入ってきてほしい」と切望。阪神時代には抑えの経験もあるだけに「終盤のいいところを任せたいなと、自分の構想の中にあるから」と期待した。

 ブルペンで50球を投げたケラーは、半数近くをフォークの習得に使った。阪神時代、湯浅らを参考に投げ始めた球種。「昨年は15~20%だったが、信頼できる球にして割合を増やしたい」と、決め球として投球の幅を広げる狙いだ。進化する助っ人。宿敵のアレンパを阻止するべく、方程式の一角として役割を担う。

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