ヤクルト“2人の田口”で45セーブ狙う 幻惑投法に挑戦中
イメージは「2人の田口!?」だ。ヤクルトの田口麗斗投手(28)が、さらなる進化を求めて幻惑投法に挑戦していることを明かした。「1打席で2人のピッチャーと対戦するイメージ。田口と、もう1人違う田口が投げてる感じかな」。不敵に笑う姿が、調整の順調さを物語っていた。
ここまでのキャンプの中で、全体練習が終わると1人で黙々と傾斜を使った投げ込みへと入っていく。「まだブルペンじゃない」というキャッチボールの延長で確認するのは、「肩肘に負担がないような投げ方に取り組むうちに、試合でも使えるかも」とひらめいたもう一つの投げ方だった。
詳細は企業秘密。「実際に試合でもわからないと思う」と細かい変化だが、田口自身は「打者の反応を見て、なるほど、ふむふむみたいな結果になると思う」と実戦での解禁を楽しみにした。
10日からの第3クールにも今キャンプ初のブルペン入りの見込み。現役時代の高津監督も2月14日をメドに初ブルペンを迎えた情報を聞き、高津流の調整で今季もフル回転を誓った。「目標は45セーブ。回ってきた登板は、全部成功するように」。分身の術で、マウンド上から魔法をかける。