「ＤｅＮＡ紅白戦、白組３－８紅組」（１０日、ユニオンですからスタジアム宜野湾）

　いきなり猛打賞デビューだ。ＤｅＮＡのドラフト１位・度会隆輝外野手（２１）＝ＥＮＥＯＳ＝が、プロ初実戦となる紅白戦に「１番・右翼」でスタメン出場し、４打数３安打２打点１四球。注目ルーキーが、その実力をバットで知らしめた。

　「１００点を出してはいけないけど、自分のイメージ通り、思い描いた通りのバッティングができたと思います」。度会は会心の笑顔を弾ませた。第１打席はカウント３－２から小園の１３９キロ外角直球をとらえ右前打。第２打席には中前適時打で“初打点”をマークした。第４打席は右翼フェンス直撃の適時二塁打を放つと、思わず塁上でガッツポーズ。スタンドのどよめきを、気持ちよさそうに受け止めた。

　前評判にたがわぬ鮮烈な存在感。そして、追い込まれるとコンパクトなスイングに切り替えるなど場面によっての柔軟性も見せつけた。ネット裏の阪神・太田スコアラーは「持ってるんじゃないですか。こういうところで結果を残せるのは。コンタクトできるミート力、対応力はさすが」と舌を巻いた。

　１番打者の適性も期待できる。三浦監督は「また使おうという気持ちにさせてくれた」と目を細めた。

　◆度会　隆輝（わたらい・りゅうき）２００２年１０月４日生まれ、２１歳。千葉県出身。１８３センチ、８３キロ。右投げ左打ち。外野手。横浜、ＥＮＥＯＳを経て２０２３年度ドラフト１位でＤｅＮＡ入団。横浜では１年夏と２年春の甲子園に出場。ＥＮＥＯＳでは２２年の都市対抗で優勝に貢献。橋戸賞、打撃賞、若獅子賞を獲得。父は元ヤクルト・度会博文氏。