ヤクルト・西川 143試合フル出場宣言 俊足健在「走れなくなったら僕はもう終わり」ダッシュで好タイム
「ヤクルト春季キャンプ」(10日、浦添)
ヤクルトの西川遥輝外野手(31)が143試合出場を誓い、フルボディで完全復活を目指す。今キャンプ初めて行われた階段ダッシュでは若手選手らと汗。「走れなくなったら僕はもう終わり」。計測したストップウオッチは、チームトップクラスの17秒台を示した。
126段の階段を駆け上がった。高津監督が「根性論も大事」と考案したメニューを、西川は涼しい顔で完遂した。「結構しんどかったっすよ」と笑うが、負けん気の強さはある。「やるのは当たり前だと思っているので。量もそうですけど、スピードも落ちないようには心がけています」。最大の武器は健在だ。
昨年、楽天から戦力外通告を受けた。新天地で再起を-。室内練習場では日々の打ち込みを行い、内野での特守も受けた。さらには1軍では10年ぶりとなる右翼での出場も見据え、「捕って投げる角度や打球の質はレフトと正反対になるので、量をこなしていかないといけない」と課題意識を持って練習に取り組む。
4度の盗塁王を獲得したスピードスターが、特にこだわりたいのは試合数だ。「試合にいっぱい出たい。できれば143試合出たいし、体力が持つ限り」。チームのウイークポイントを埋め、自らの居場所をつかむ。