「ロッテ紅白戦、白組０－４紅組」（１１日、石垣市中央運動公園野球場）

　ロッテのドラフト２位・大谷輝龍投手（２３）＝日本海リーグ富山＝が紅白戦に登板し、１回を９球で無安打無失点、２奪三振。最速は１５１キロをマークし「真っすぐは走っていたが、変化球はまとまっていなかった。精度を高めていきたい」と振り返った。

　上々の“デビュー戦”だ。０－０の三回から３番手として登板。先頭・植田をスライダーで空振り三振。藤原もカウント２－２からフォークで空振り三振とし、２者連続三振に斬った。藤岡は二ゴロに仕留め三者凡退。「フォークは良かった。スライダーがワンバンでも空振りが取れたのは収穫」と手応えを得た。

　バックネット裏から視察したオリックス・前田スコアラーは「フォークは制球がいい。真っすぐとの高低差を使えていた。ドラフト上位の顔をしていた」。７日のライブＢＰ後には「緊張していたね」としていたが、たった数日で生まれた余裕に警戒を強めた。

　先発候補としている吉井監督は「空振りを取れていた。空振りを取れるピッチャーは少ないので良い」と評価。将来的にはメジャーも夢見る大谷。まずは初のシーズンに向け、「自分のプレーができるように」状態を上げていく。

　◆大谷　輝龍（おおたに・ひかる）２０００年７月１１日生まれ、２３歳。石川県出身。１８０センチ、８１キロ。右投げ右打ち、投手。小松大谷、ＪＦＥ東日本、伏木海陸運送、日本海Ｌ富山を経て２３年度ドラフト２位でロッテ入団。直球の最速は１５９キロ。