西武から移籍のヤクルト・宮川“虎キラー”名乗り 昨季交流戦で阪神相手に白星
「ヤクルト春季キャンプ」(11日、浦添)
西武からトレードで加入したヤクルト・宮川哲投手(28)が、武器でもある高速カーブで“虎キラー”に名乗りを上げた。新天地で初めて行われたライブBPに登板。足をつりかけるアクシデントもあったが、「ブルペンよりはまとまっていて、直球も変化球もよかった」。その片りんを見せるには十分な17球だった。
特徴的なパワーカーブが持ち味だ。130キロを計測する高速カーブを自在に操り、「セ・リーグで速いカーブってあんまりいない。うまいこと使っていけたらいい」と新しい環境で生き抜くため、今後さらに磨きをかけていきたい武器だ。
昨季の交流戦では阪神戦の先発マウンドに上がり、5回1失点で白星を飾った。「変化球を打つのがうまい」と見聞きしたセ界打者の特徴を頭に入れ、「しっかりゾーンで勝負できるように」と表情を引き締める。
新戦力に、高津監督も「球種が少なくても打者を抑える方法はたくさんある。そういうことは教えていってあげたい」と自身の経験を惜しみなく注入する方針。阪神を倒しての覇権奪還へ。新しいピースがきっちりとはまり、虎退治の切り札になる。
◆宮川 哲(みやがわ・てつ)1995年10月10日生まれ、28歳。奈良県出身。東海大山形から上武大、東芝を経て19年度ドラフト1位で西武入団。新人の20年からリリーフで活躍。23年は先発転向。1軍通算は127試合、5勝5敗、1セーブ、20ホールド、防御率4・29。