中日・高橋宏“由伸投法”断念 「去年はあんな球投げていなかった」
「中日春季キャンプ」(16日、北谷)
中日・高橋宏斗投手(21)が昨季までの投球フォームでシーズンに臨むことを決めた。シート打撃に登板し、打者13人に4安打1四球。本来の球質ではないと感じた右腕は首脳陣に相談した上で回帰する結論を出した。
今年もドジャース・山本と自主トレをともにした。「力強い真っすぐ」を求め、ノーワインドアップから左足を大きく上げずにそのまま踏み込む投球フォームに取り組んできた。だが、シート打撃で右打者に対してシュート回転で抜ける球があり、「去年はあんな球を投げていなかった」。登板後に大塚投手コーチと昨年までの投球映像を見比べ、フォームを戻すことを決めた。
「よりよい球を投げるため。数年はこの投げ方でやってきている。今後は状態を上げていくだけ」。フォームの回帰は次の進化への一歩。何がベストかを考えながら、右腕は前へ進む。