巨人・阿部監督 意識改革2つ提示 先発投手は「シーズン120球くらいはいってもらう」 V奪回“Xデー”も予告

 トークショーを行った阿部監督(撮影・佐藤厚)
 知念那覇市長(中)からマグロを贈呈された阿部監督(撮影・佐藤厚)
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 「巨人春季キャンプ」(17日、沖縄)

 巨人・阿部慎之助監督(44)がトークイベントで、4年ぶりのV奪回となる“Xデー”を予告した。ファンから優勝日を問われると「セプテンバー(9月)の25!!」と力強く即答。現在、発表されているシーズン最終戦のDeNA戦(横浜)での劇的フィナーレを脳裏に描いている。

 「雨中(雨天中止)で延びるでしょう。でも、いいとこだったね」。指揮官の“予祝”はファンの問いに即座に応じたリップサービスだった。現役時代の登場曲「September」も影響したか。あまり深い意味はなかったようで「適当に言った」と笑ったが、準備は着々と進んでいる。

 18日の初陣、韓国・サムスン戦を前に、選手に示したのは2つの変化。まず先発投手に対し、シーズンでは「120球くらいはいってもらうよ」と意識改革を求めた。野手には慣例となっていた試合前夜のスタメン発表を廃止。「(出ない選手が)飲みに行っちゃうと困る」と笑わせた上で「負けたらイラついて、次の日のことを考えられない。冷静になって考えたい意図もある」と明かした。

 既に、同一カードで登板のない先発投手の遠征帯同など、143試合をチーム全員で戦う方針を示している。この日、練習の最後に打撃投手を務め、ドラフト4位・泉口(NTT西日本)のバットをへし折り「気持ちいいね」と笑った。攻守で浸透を図る阿部イズム。アレンパ阻止の筆頭として、若き指揮官が大胆な改革を推し進める。

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