ヤクルト 2年ぶりの1軍復帰の奥川に高津監督も安堵 悩んだ末の1軍抜てきを初めて明かし「呼んでよかった」
「練習試合、ヤクルト4-2中日」(18日、ANA BALL PARK浦添)
初実戦を迎えたヤクルトの奥川恭伸投手を高津臣吾監督が高評価した。
右肘痛からの完全復活を目指す右腕の2回2安打無失点の内容に高津監督は「ちょっと緊張している感じも見えました。ブルペンでも、ちょっといつものブルペンとは違うのかなと思うところもあったんですけど、実戦のマウンドになってくると、さすがだなと思う球も何球かありましたね」と目尻を下げた。
1軍のマウンドは22年3月以来、2年ぶりだ。「ちょっと注文をつけたいところは何カ所かあるんですけど」と笑いつつ、「久しぶりの登板、実戦、1軍での登板ということを考えると、今日こういう結果で終われて良かったのかなっていうふうに思いますけどね」と話した。
キャンプ前から実戦日を決め、本人にも伝達。登板日を見据えた中で無事に1歩目を踏み出したことへも評価し、「これからシーズンに入って、どういうシーズンを彼が過ごすかはわからないが、1軍に呼んでキャンプに参加させたということはここまではすごくよかったと思っています」と順調ぶりにも安堵(あんど)の表情。
「どうしようか、やはりファームで調整させようか、ちょっと中途半端な形になるかもしれないけれど、1軍呼んでやらせようかというようないろいろな話し合いの中で、彼を1軍に呼んでキャンプ過ごさせようと決めたのですが、今の時点で言わせてもらえたら呼んでよかったな、と。彼自身もやる気にもなったでしょうし、今日こうして登板を終えて気分もいいでしょうし、これを続けて行くことが大事なのかなと思います」と悩んだ末の1軍抜てきだったことも初めて明かした。