巨人・阿部監督 初陣は大勝発進!小技に足技絡め13安打11得点 求めた個の役割示した

 「練習試合、巨人11-3サムスン」(18日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 初陣は“名刺代わり”の大勝だった。小技に足技、多様な攻撃を絡めた13安打11得点。巨人の阿部監督は試合後、笑みなく言った。「僕がどういう野球をやりたいか、見ている皆さんも分かったんじゃないかな」。求めたのはチームとして戦う個の役割。「僕のメッセージです」と表現し、初戦からサインで選手に伝えた。

 初回から積極的に動く。1死からオコエが四球を選び、続く門脇の2球目で二盗に成功。二ゴロで三塁に進むと、岡本和の右前適時打で得点を生んだ。二回は、2死からドラフト4位の泉口(NTT西日本)が中前打で出塁し、すかさず二盗を決めると、同3位の佐々木(日立製作所)が中前適時打を放った。

 昨季のチーム盗塁数は48。直近は3年連続でリーグ4位と、課題は浮き彫りになっていた。さらに「阿部野球」を色濃く映したのは、1点を追う五回。佐々木、吉川にセーフティー気味の送りバントを指示。犠打失策、内野安打で満塁を作るとオコエの遊ゴロで同点。門脇の打席で相手バッテリーのミスを誘い、暴投の間に勝ち越し点を奪った。

 「個人、個人で役割があるから明確にしてあげた方がいい。僕からのメッセージと思って、受け取ってほしいなと思います」。2犠打、2盗塁に、随所で光った積極走塁。初戦だからこそ選手、コーチ、そしてファンに示した阿部野球の方針。僅差の試合は、采配で勝つ。1点にこだわる執念に、勝利への渇望がある。

 ◆18年ぶり50盗塁未満 巨人のチーム盗塁数は2023年まで3年連続リーグ4位で21年=65盗塁、22年=64盗塁、23年=48盗塁だった。ちなみに50盗塁未満だったのは、38盗塁だった05年以来、18年ぶり。なお、前回リーグ1位だったシーズンは20年で阪神と並ぶ80盗塁。

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