ロッテ・本前に悲劇 投球で左腕骨折 小野投手コーチ「『パキッ』という音が聞こえて」
「練習試合、ロッテ3-2楽天」(20日、糸満市西崎総合運動公園野球場)
ロッテの本前郁也投手(26)が2番手として三回から登板したが、マウンド上で左腕を押さえて緊急降板。救急車で豊見城市内の病院に搬送され、「左上腕骨骨幹部骨折」と診断された。吉井監督は「ひどい大けがになっているので、長期離脱になります」と明かした。
先頭・岡島から連打を浴び、無死一、二塁で迎えた鈴木大の打席だった。初球がすっぽ抜け、鈴木大の背後を通過してバックネットに。その瞬間、左腕を押さえマウンドにしゃがみ込んだ。自ら立ち上がることはできず、トレーナーに抱えられベンチに戻った。
心配そうに駆けつけた小野投手コーチは「『パキッ』という音が聞こえてまずいと思った」。本人からは「動かせないです」と申告されたといい、そのまま交代となった。この日は2イニングを投げる予定で今季の先発候補だったが、アクシデントに見舞われた。
今年から先発転向した東條も17日・広島戦で左外腹斜筋を損傷し、離脱。先発陣の相次ぐけがは大きな痛手だが、指揮官は「いない人はいないので仕方ない。いる人で頑張ります」と前を向いた。