「練習試合、ヤクルト１－１楽天」（２１日、ＡＮＡ　ＢＡＬＬ　ＰＡＲＫ浦添）

　ヤクルトの塩見泰隆外野手（３０）が、またしてもバットで魅せた。２安打を放ち、対外試合２試合で計５打数４安打、打率・８００と絶好調。帰ってきたリードオフマンに、高津監督も「今日は何て言おうかな。天才の上は何だろう？」と頭をひねる。少し考えひらめき、笑った。

　「超人だね。超人、超人。超人です、彼は」

　頼もしい姿に、指揮官も饒舌（じょうぜつ）になる。１８日の中日との練習試合で今季初実戦に臨み、２打数２安打を放った際には「彼は天才」と評していたが上方修正。監督の言葉に、塩見も「まだ真っすぐしかこないから」と笑い飛ばしたが、状態の良さを数字が物語っていた。

　昨年はキャンプ中盤で離脱するなど、３度のケガに泣いた。悔しさを糧に挑む今季へ。浦添から始まる“超人伝説”に終わりはない。