ヤクルト・石川“虎狩りデモ”で開幕 24日・阪神戦先発 楽天・マー君を刺激に今年初実戦
「ヤクルト春季キャンプ」(22日、浦添)
ヤクルトの石川雅規投手(44)が、“虎狩りデモ”で今年初実戦を迎える。24日の阪神とのオープン戦(浦添)に先発予定で、この日は休日返上でブルペン入り。「いまさらね、何を隠すとかもないですし。僕のスタイルでしっかり打者と勝負したいです」。昨季王者の主力打線に、球界最年長投手が真っ向から立ち向かっていく。
今キャンプは例年通り、ブルペン一番乗りをするなど、ここまで順調に調整を続けてきた。20日のライブBPでは並木に死球を与えたところで本来の制球力が影を潜めたが、「変化球を含めた投球スタイルが僕の投球スタイル。いろんな球で打ち取るのが僕なので、変化球をしっかりコントロールできるように」と課題を持って修正した。
覇権奪還を目指す上で、昨季の王者は大きな壁にもなる。だが石川は「阪神だけでなく、どこのチームでも練習試合、オープン戦に限らず良い投球をして勝ちたいという思いがある。セ・リーグ全ての球団にしっかりとした戦い方ができるように、僕自身も投げ込めるようにやっていきたい」と気負うことなく、臨んでいく考えを示した。
21日には楽天・田中将と再会。互いに200勝を目指す道しるべのような存在でもある。「頑張ろうぜ俺ら、みたいな。残りの勝ち星は違えど、お互い長年先発をやってきたという中で参考にしたい投手。そういう投手がいるのは僕の力になるので」。同士でもあり、そこには絆もある。44歳の逆襲へ、戦いが始まる。