「オープン戦、巨人－阪神」（２３日、沖縄セルラースタジアム那覇）

　阿部監督がオープン戦初采配で勝負に徹する作戦を指示。一挙７点の先制劇につながった。

　先頭の松原が安打で出塁すると、続くオコエは追い込まれながらも懸命に粘って四球をもぎ取った。無死一、二塁となり、３番・門脇には送りバントを指示。きっちりと投前に転がし、二、三塁と好機を拡大した。

　ここで岡本和が右前適時打を放って先制。さらに吉川の二ゴロを中野が後逸して失策となり、貴重な１点を追加した。なおも１死一、三塁から６番・佐々木はストレートをきっちり引きつけてたたき、三遊間をきれいに破るタイムリー。大城卓も中前適時打で続いた。秋広は右中間へ適時二塁打を放ち、湯浅は左前へ、打者一巡した松原も続き５者連続タイムリー。一挙７点のビッグイニングとなった。

　打者一巡する間にアウトとなったのは、松原の犠打のみ。阿部監督の指示が打線に火をつけ、攻撃の流れを生み出した形だ。阪神は今キャンプ、対外試合で負けなし、１８イニング連続無失点を継続していたが、新生阿部巨人が開幕戦の相手に強烈な先制パンチを浴びせた。