巨人 阿部監督「動きますよ」宣言で初回7得点のビッグイニング 左打者6人で伊藤将を攻略 日本一の阪神を圧倒

 1回、先制適時打を放つ岡本和(撮影・立川洋一郎)
 ベンチ最前列で戦況を見つめる阿部監督(撮影・佐藤厚)
 メンバー表の交換後、握手して言葉を交わす阿部監督(右)と岡田監督
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 「オープン戦、巨人9-4阪神」(23日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 阿部巨人が初回から阪神の先発・伊藤将を攻略した。「左を並べる」と予告した通りに、左腕相手に左打者を6人並べた打線が機能。昨季の日本一チームに対して先制攻撃に成功した。

 この回、先頭の松原が中前打で出塁。続くオコエはフルカウントからファウルで粘り、四球を選んだ。門脇がキッチリと送りバントを決めると、1死二、三塁から岡本和が先制の右前適時打を放った。さらに続く吉川の打球を二塁・中野が後逸。チャンスを広げると、ドラフト3位の佐々木(日立製作所)、大城卓、秋広、湯浅と4連打。打者一巡の猛攻で一気に7点を奪った。

 阿部監督は前日22日、阪神との対戦を前に「こっちは隠すことはない。動きますよ。動くのって勇気もいるけど、動かれる脅威を僕も知っているから。それを見せていければいいかなと」と話していたが、積極攻撃で昨季は苦手にした左腕を攻略した。

 初回の大量得点で試合を優位に進め、オープン戦初陣で勝利を手にした阿部監督。試合後は「すごい良い攻撃ができてよかった。みんながね、徹底してやっていた姿を見て、良かったなと思いました」と振り返り、「点を取るのが野球ですし。打つばっかりじゃ難しいですし、足も絡められた」と語っていた。

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