昨年１１月にチームメートへのパワハラ行為により楽天から自由契約になった安楽智大投手（２７）が、メキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズのキャンプに参加することが分かった。２３日（日本時間２４日）、球団が公式Ｘで発表した。

　発表されたキャンプ参加選手は投手３１人、野手２２人。投手の中には安楽のほかにブラジル出身で元巨人育成のダニエル・ミサキ投手や元独立リーグ・福井の工藤優太投手らの名前があり、４月１１日に開幕するシーズンのベンチ入りを目指す。

　安楽については昨季終了後に後輩選手へのパワハラ疑惑が浮上し、楽天球団は無期限での契約更改延期と自宅待機を決定。その後の選手や球団スタッフへのアンケートなどの結果、具体的なパワハラ行為があったことが確認され、昨年１１月３０日に自由契約を発表した。

　安楽は愛媛・済美高から１４年度ドラフト１位で楽天に入団。昨季まで９シーズン通算２３１試合に登板し、１８勝２１敗３セーブ、防御率３・５９をマーク。昨季は５７試合に登板し、３勝２敗、防御率３・０４だった。異国の地で再起を図ることができるか注目される。