オリックス・山下舜平大 186日ぶり実戦登板2回1安打0封 全開じゃなくてもMAX154キロ
「練習試合、オリックス6-0ロッテ」(28日、SOKKENスタジアム)
オリックス・山下舜平大投手(21)が、球春みやざきベースボールゲームズのロッテ戦(SOKKEN)に登板し、2回1安打無失点と力投した。実戦マウンドは、腰の張りを訴えて五回限りで降板した昨年8月26日のロッテ戦(京セラドーム)以来186日ぶり。収穫と課題を把握できた20球となった。
「まだバラつきはあるんですけど、なかには良い球もあったんで、それを増やしていこうかなと思います。フォーク、カーブ、真っすぐ。全ての球種で良い感じの感覚はあったんで。もう一伸び足りないですけど、いいんじゃないかな」
1点リードの三回から登板。佐藤、友杉から簡単に2死を奪った後、岡に中前、藤岡に四球で得点圏に走者を進めたが、高部を自慢の直球でバットをへし折り、二ゴロでピンチを切り抜けた。四回はわずか5球で三者凡退と“圧投”した。
最速は154キロをマーク。「もうちょっと出てほしかったですけど」と球速には満足しなかった。直球の精度についても「フライが上がっていたので感覚は悪くはないですけど、あれがファウルになってくれたら。前に飛ばないボールを投げられれば」。打者が完全に差し込まれるようなボールを理想としている。
投球後はブルペンに直行し、おかわりで40球を投じた。ここからオープン戦に突入するが「一試合一試合状態がどんどん上がっていけばいいんじゃないか」と徐々にギアを上げていくつもりだ。
3月6、7日の侍ジャパン強化試合に向けては最後の登板となった。「去年よりもいいパフォーマンスが出せるように」と進化を目指す山下。今季の躍動に目が離せない。