ヤクルト・高津監督 キャンプ打ち上げ「50点」けが人続出、悔しい船出
「ヤクルト春季キャンプ」(28日、浦添)
ヤクルトの高津臣吾監督(55)が、キャンプ最終日は最後まで厳しい表情を貫いた。今キャンプの採点を問われると、「80点もない。50点」とシビアな評価。沖縄入りした全員で打ち上げることができなかった現実から、目を背けなかった。
覇権奪還を誓って迎えた球春だったが、ケガ人続出の悔しい船出となった。下半身のコンディション不良で守護神・田口が2軍調整、26日には順調に調整をしていた奥川が帰京し検査を受けることになった。高津監督は「もうこれだけけが人が出たらさ、戦えないよね」と偽らない言葉で、もどかしさを吐露。それでも「試練の一部」と捉え、「何とか工夫してやっていくのが監督の仕事。いる人でやっていく、やっていかなきゃいけない」と前を向いた。
ただ、収穫がないわけではない。MVPには「選手みんな」とおのおのの成長にも目を向け、開幕まで残り1カ月でさらなるサバイバルを予告した。今後は見極めの期間に位置づけ、その上で「最後の1週間はフルでいこうと思っています」と宣言。悔やんでも、過去は帰ってこない。今あるピースを見極め、育て、最高のパズルを完成させる。