阪神・前川と広島・田村の「争いは出てくると思う。武蔵と小次郎みたいな」と高木豊氏 キャンプ視察で成長著しい若手
元DeNAヘッドコーチで野球評論家・高木豊氏が28日、自身のYouTubeチャンネルを更新。プロ野球の春季キャンプを視察して成長著しい選手として阪神・前川右京外野手と広島・田村俊介外野手を挙げ「前川と田村の争いは(将来的に)結構出てくると思う。武蔵と小次郎みたいな。オレはそんな感じがする。首位打者争いとか」と、巌流島で決闘した剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎に例えて高く評価した。
高木氏が視察したのは沖縄でキャンプを張った8球団。その若手で中日・三好やDeNA・勝又、松尾らの名前も挙がったが、熱を帯びたのが前川と田村で「この2人はちょっと違う」
前川については「打てなくてもチームに貢献できる人間」と評価。打撃では中日とのオープン戦で一塁走者がスタートを切り、相手の遊撃手が動いたところに「バーンと打ちにいった。捕られて一塁アウトになったけど、あれが21歳にできるのはない。すごい」と絶賛した。「(遊撃の動きを)見てとっさに打っていると思う。それができるのはチームに貢献できると分かった。その日は四球と凡打だったけど、その四球が先制点につながった」と話した。
一方の広島・田村については「これもまたね、いいな」とうっとり。「いい目つきをしているし、振る力がある。タイミングが狂ったときに、体の使い方、肘の使い方、膝の使い方がボールにスッと入ってくる。とっさの体の反応がいい。ミスをミスとしない。それができる」。昨季から同氏が評価する選手の一人ではあるが「力強さが増している。今の選手は体がしっかりしてる。何食ってるんだ。オレらのころは戦時中だったのか?」と肉体面での進化にも目を細めた。