「この選手はいいわ」名伯楽、内田順三氏が大絶賛した「ブレーク候補」 昨年ファームで光った野手5人に注目

 プロ野球で次世代のブレーク候補は誰か-。昨年、シーズンを通してロッテの臨時コーチを務めた打撃の名伯楽・内田順三氏(デイリースポーツ・ウェブ評論家)。実際にファームの試合を見て、「逸材」と強く印象に残った野手の名前を聞いた。

 ◇  ◇

 まず、DeNAの松尾だね。この選手はいいわ。大阪桐蔭からドラフト1位で入り、昨年はルーキー。プロの世界でもおどおどした様子はないし、打撃は思い切りが良くパンチ力もある。変化球にも対応していた。1年目からファームで打率・277、7本塁打は大したものだよ。

 (DeNAコーチの)田代さんも「キャッチャーなので時間がかかるかもしれないけど、バッティングはいい」と言っていたね。体もどんどん大きくなっていったら、さらに変わってくると思う。

 次にヤクルト・沢井も印象的だね。昨年は1年目でイースタンの本塁打王(18本)。体も大きく、非常にどっしりとしていて、村上に続くパワーヒッターとしてチームも期待しているんじゃないか。

 広島の田村もいい。スイングのバランスもいいし、振りの前も大きくて素晴らしい。コースに逆らわずパンチ力もあって、守備では肩もいいよね。カープは西川が抜けたけど、外野のレギュラーとして主軸に成長してほしいね。

 巨人の浅野もパンチ力があり、スイングも強い。二岡(昨季2軍監督、現ヘッドコーチ)も褒めてたね。小さくまとまらないで、大胆にやっていったら楽しみだ。

 昨年見たロッテの選手にも楽しみな選手がいる。山口、安田、藤原と能力のある若手も多いけど、外野手では和田の打撃も伸びている。盗塁王にも輝き、足のスペシャリストとして2軍に落ちない選手ではあるけど、バッティングが加わればスタメン起用も増える。まだ25歳だからね。

 もともと振り回すところがあったんだけど去年、1キロくらいの太い重いバットで練習し、フォーム作りをやった。重いと大振りできないからね。シュアなバットの出し方が身について後半は1軍でも本塁打が出るなど、答えも出てきた。

 他にも各球団に次世代で主軸になり得る選手がどんどん出ている。この先、どんな若手が成長してくるか、楽しみに見ていきたいね。

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