ヤクルト・小川 3回無失点の裏に効果抜群だった高津監督からの厳しい言葉 指揮官は否定?「そんなに響かないから」
「オープン戦、中日3-6ヤクルト」(2日、バンテリンドーム)
高津監督の猛ゲキが効いたのか-。
開幕投手最有力のヤクルト・小川が、前回登板から見違える投球で3回2安打無失点。直球を両サイドに投げ分け、変化球は低めに丁寧に制球。「真っすぐはラインを出せてストライクがとれて、そこから変化球という形で、行き詰まることなくいろいろ投げられた」と投球を振り返った。
小川は2月23日に行われたDeNAとの練習試合で今季初実戦。だが、2回8安打6失点と大きく打ち込まれた。これには高津監督も「試合勘不足もありますし、ランナーが出て、球威、コントロールが落ちるのは練習不足があるのかな」と厳しく指摘。右腕は指揮官の思いを受け止め、2月27日には予定にはなかったブルペン入り。同28日にも続けてブルペンに入り、修正を重ねてきた。
小川は登板後に「練習してきた成果を出せて良かった」と胸をなで下ろした。指揮官の効果てきめんだった咤(しった)激励に、高津監督は「そんなことないでしょ。ないない。あいつ、そんなに響かないから」と笑い、効果があったことを問われると「そう書いておいてください」と終始笑顔だった。