巨人・菅野 “恩師”に届けた3回0封 王建民コーチと12年ぶり再会 直訴の登板で“恩返し”

 登板に向けて話し込む菅野(右)と杉内投手コーチ
 台湾楽天戦に先発し、3回無失点でベンチに戻る菅野(共同)
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 「親善試合、巨人0-0楽天モンキーズ」(3日、台北ドーム)

 「幸せ」なマウンドで、巨人・菅野智之投手が粘りの投球を見せた。毎回、走者を背負った中でもホームは踏ませぬ投球。3回を4安打無失点、4奪三振。シーズンの予行演習としてピンチではギアを上げ、フルスイングの打者を巧みに交わした。収穫の多かった34球の開幕デモだ。

 「すごく独特の雰囲気で台湾の桃園はすごい。なかなかない機会なので、登板できて幸せでしたね」。初回、二回と走者を置きながらも無失点で切り抜けると、三回だった。連打で無死二、三塁のピンチを背負ってからギアチェンジ。宋嘉翔、林立をカットボールで空振り三振に斬り、最後は梁家榮を生命線のスライダーで二ゴロに抑えた。

 志願のマウンドには理由があった。「彼の教えがあって、ここまで来られている。感謝を伝えたかった」。再会を願ったのは中信兄弟の王建民投手コーチ(43)。ヤンキースなどで活躍した同氏と、プロ入り前の浪人時代だった12年、練習先の米アリゾナ州で出会った。メジャー通算68勝右腕からワンシーム、ツーシームの握りを教わった。

 台湾での親善試合が決まると、ビデオメッセージが届いた。会って感謝を伝えたかった。「日本語で、まだまだ頑張ってねと。それがあって投げたいと、監督に直訴させてもらった」。12年の歳月を経て再会。巨人で投げたい-原点の思いに回帰し、復活を誓うシーズンに決意を新たにした。開幕2戦目の3・30阪神戦先発が有力。異国の地で得たパワーとともに、着実に調整を進めて行く。

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